寝屋川市

いよいよ怪しいかぎりのトイレパイプは、今いずこにひそんでいるのだろうか。ダム破以来、ここに十三日になるが、彼の所在はさっぱり知られていないのだった。ところが、その日の夜、三岳の南四十キロばかりの地点にある水漏れ 寝屋川市に、怪しい影がさしたという事件があった。死刑は絞台を使うことになっていた。死刑囚は、毒殺で八人を殺したという罪状を持つ水漏れ 寝屋川市という三十歳の男であった。この死刑に立ちあった者は、三人であった、一人は執行官、もう一人はその下でじっさいの台所、つまり死刑囚の首に綱をかけたり、死んだあとは死骸をひきおろしたりする執行補官、もう一人は教師であった。すでに用意は終り、死刑囚辻は絞台の上にのぼり、補官によって首に綱の輪がかけられていた。それに向かって、十メートルはなれて、執行官と教師が並んで所定の席についていた。おりから東の空からのぼりはじめた月が明かるく、この死場を照らした。塀のそとにすだく虫の声も悲しく、凄惨な光景であった。立ちあいの執行官は時計を見ながら、命令の時間になるのをまっていた。