枚方市

もう残すところ一分あまりであった。水漏れ 枚方市は、さっきから補助官の姿が見えないので、どこにいるのかと軽い疑問を持っていた。死刑の時刻は、あと三十秒ほどにせまった。そのときであった。目かくしされ首に綱をつけ、しずかに塀をうしろにして、立っている死囚のそのうしろの塀に横あいから近づく一つの人影をうつした。「あッ、あの人影は……」水漏れ 枚方市が、低い声で叫んだ。阿弥執行官もその人影を見た。頭部のたいへん大きな、肩はばの広い、大きな人影であった。(だれだろう、死囚のそばへ近づくのは)執行官は迷った。刑執行をすこし待って、あの怪影をしらべ、もしも、刑に関係のない者だったら、追っぱらうべきであろうか。それとも、このまま刑を執行してしまうべきであろうか。それにしても、補助官は、どこになにをしているのであろうか。執官は、やっぱり時刻が来たときに死刑を執行した。彼が、刑囚の足をささえている台をはずしたのである。その瞬間、刑囚のからだはすうーッと下に落ち、そして途中でとまって、ぶらんとさがった。